子宮体癌の転移のポイントとは
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子宮体癌は子宮という下腹部の疾病で、その周囲には、膀胱や腎臓、大腸などの、謂わば排泄機能を担う什器が密集していますよね。
まあこれは、子宮体癌に限った事ではなく、全ての癌に言える事だと思うんですけどね。
どんな癌でも進行性ですからね、放置しておけばどんどん転移して行くし、転移が目に見えて判るレベルになれば、それだけ延命も難しくなるというものでしょう。
つまり、例え子宮体癌のように治癒の確立の高い癌でも、転移があれば、その条件は大きく変わるという事です。
つまり、レベル2位までに発見出来れば、子宮体癌は、比較的治癒する可能性の高い病気なんですね。
因みに、子宮体癌のレベルは、大きく分けてレベル0からレベル4まであるそうですね。
事実、レベル2までの5年生存率は、どこの医療機関でも、大体80パーセントを上回っています。
しかも、レベル0で処置された子宮体癌患者の再発率は、98パーセント以上の病院も少なくありません。
ただし、レベル3を超えると、次第に5年生存率は下がり、レベル4に達すると、どこの病院でも5年生存率は6割を切ります。
これが、子宮の頸部から骨盤辺りまで進行していれば、当然手術時の切除部分は増えます。
子宮体癌は、子宮の内部にある子宮内幕に腫瘍が出来るという性質上、転移の第一歩までには若干の余裕があり、これが生存率の高さに繋がっています。
ですから、万が一の事を考えて、子宮体癌の治療は、例えレベル0であっても、子宮を全摘します。子宮体癌は比較的早期発見が安易な癌ではありますが、転移しやすい癌だとも言われています。
それでもまだ、子宮の全摘だけで済めば、本当の初期段階の軽度の子宮体癌だと言われています。
子宮体癌が最初に転移するのは周囲のリンパ節ですが、その後は、腎臓や膀胱なども容赦なくむしばんでいきます。
そうなると、そうした部位に出来た癌細胞も切除する必要が出て来る訳で、レベル0の子宮体癌患者さんとは全く違う予後を余儀なくされる訳です。
そして、レベル3に達しているとみられる子宮体癌では、他の臓器への転移もありますから、当然、それも全て切除する事になる訳です。
そして、たの部位への転移が見られるのは、レベル3位からだそうです。
子宮体癌の処置として、例えレベル0であっても、全摘手術が行われるのは、こういう事情もあるんですね。
けれど、レベル2を超えると、腟及び子宮周囲の組織を含めて広範囲に渡って切除する形となります。
膀胱や腎臓を破損すると、その後の日常生活に様々な支障を来します。
ですから、自分にはまだ関係ないなんて思わず、一度子宮体癌に関するブログやサイトを読んでみるといいのではないかと思いますね。
それで、大抵はその後の転移が阻止出来ると考えられているからですが、女性にとっては、とても辛く悲しい現実ですよね。
レベル0の段階の子宮体癌処置で行われる子宮全摘というのは、子宮・卵巣・卵管を切除するもの。
だからこそ、どの癌よりも転移すると厄介な事になるんです。
それらは全て癌の転移が原因で、結局は、発見と対処の遅れに要因がある訳です。
例え生存率は高くても、従来の日常生活が送れていない子宮体癌の患者は少なくないと言われています。
嘗ては50大以上の女性患者が圧倒的多数でしたが、今は着実に低年齢化していると言われています。